※この漫画は
デザインプラットフォームCanva
を使って制作しています。




※この物語はフィクションです。

人前に出るときには
マスクをつけているのが
当たり前になってしまった。
たまに、マスクを
外しているところを
他人に見られると
なんかはずかしい。
「すっぴん見られたくない」
という気持ちがわかるように
なってきた。
でも、いずれ
マスクをつけなくても
人前に出てもよくなるときが
くる。
具体的にいつになるかは
わからないけれど。
そのときのために
備えておいたほうが
よさそうなこと。
鼻毛
髭
肌
口臭
二重アゴ
あとなんだろう。

マスク生活が始まる前は
鼻毛がのびていないか
こまめにチェック
していた。
人と会った直後に
鏡を見て、
鼻毛が
飛び出しているのに
気づいたときは
ちょっと
ショックだった。
今では、
気づけば
一週間ぐらい
放置している
こともある。
こまめにチェック
しなくても
いいのは
楽だけど。
誰も私の鼻毛など
気にしてないけど。
鼻毛は異物の侵入を
防いだりしてくれて
いるんだろうから
根こそぎ退治
するのはやめて
カットするぐらいで
許してあげよう。

いちおう剃ってはいるけど、
以前と比べるとだいぶ
適当になっている。
マスクを外したら、
「コイツこんなにヒゲ濃かったんだ」
と思われるかもしれない。
誰も
私のヒゲの濃さなど
気にして
ないけど。
そもそも、
肌が弱いから
あんまりヒゲ剃り
したくなかった。
顔の下半分を覆うほど
ヒゲを伸ばして
ずっとマスクを
つけてる人になるか。

肌荒れ。
シミ。
シワ。
マスクのおかげで
いろいろなものを
隠すことができていた。
隠すことができなくなったら
どうするか。
メンズメイク。
若い人だけでなく、
30代、40代でも
人前に出る職業の人は
やってるみたい。
これからは
男もメイクをするのが
当たり前になるのかも。
今のうちに練習
しておいた方が
いいのかしら。
1本4役
化粧水・美容液・乳液・クリーム
で素早くお手入れ。
せめて乾燥対策だけでも。

マスクで覆われていない
部分だけ日焼け。
覆われていない
部分だけ真っ白。
さらに髭剃りあとが目立つ。
しっかり日焼け止めするか。
日傘も必要?
それとも、
マスクを外して
顔全体を
日焼けさせるか。
まわりにひとが
いないところで。

マスクをつけていると
自分の口臭が気になる。
以前は
話している相手に
このにおいが
届いていたのか?
今もか?
今も?
マスク越しでも?
必死。

前々から気になっていた。
何とかしたいと思っていた。
見てみぬふり。
でも、
マスクから肉が
はみだしてきた。
もう隠しきれない。
いや、
もう隠さない。
マスクに甘えない。

以前はどんな表情で
生きていたのだろう。
今はどんな表情で
毎日過ごしているのだろう。
人は場面によって
顔を使い分ける。
しかし、
どうせマスクで隠れていて
見えないんだからと
しばらくのあいだ
テキトーな表情で
生きていた。
そろそろ新しい仮面を
作らないといけない。

とうふ。
低カロリー・高タンパク。
健康的。
レシピをしらべてみる。
とうふだけでこんなに
バリエーションがあるのか。
どうやって食べよう。
でもその前に
やってみたいこと。
醤油かけない。
何ものせない。
生まれたままの姿のとうふ。
とうふそのままの味に慣れて来たら、
他の食べ物も薄味で
満足できるようになるかもしれない。
食事全体のカロリーや
塩分を抑えられるかもしれない。
健康的。

まず、どんな味付けで食べるかを
考えてしまう。
とうふに限らず。
素材そのものが本当はどんな味なのか
知らないことが多い。
元の味を知っていれば
もっとおいしく食べる方法が
わかるかもしれない。
たまにはそのまま食べてみる。
生で食べられるものは生で。
火を通さないといけないものは
なにもつけずに焼く。
水だけで煮る。
電子レンジであたためるだけ。
常温で長期保存可能なとうふ。

一口目。
濃い味に慣れた舌にとっては
無味。
苦いと感じるかもしれない。
二口目。
これが大豆の味?
青臭いともいえる。
三口目。
かすかに甘さも感じる。
旨味らしきものも感じる。
四口目。
五口目。
六口目。
七口目。
飽きた。
…………………。
ほんとうに飽きたといえるほど
味わったのだろうか。

木綿とか絹とか。
とうふといっても
いろいろ種類がある。
食べ比べてみたら、
「そのまま食べても飽きない」
「やっぱり味付けしたほうがいい」
自分の本当の好みがわかるかもしれない。

凝固剤で固めた豆乳を崩す。
型に入れて圧縮。
水分を抜く。
型に敷いた木綿の布の
あとがつく。
食感しっかり。

凝固剤と木綿より濃い豆乳を
型に入れる。
布は敷かない。
圧縮しない。
水分多め。
食感なめらか。

もしくは寄せ豆腐。
圧縮しない木綿豆腐。
大豆の味、濃いめ。

型ではなく、一丁ずつの容器に
豆乳と凝固剤を注入・密閉。
凝固させるために加熱。
加熱と同時に殺菌。
消費期限長い。
絹と同じくらいか
もっとなめらか。

とうふそのままの味に慣れて来たら、
他の食べ物も
薄味で満足できるようになるかもしれない。
食事全体の
カロリーや塩分を抑えられるかもしれない。
健康的。
問題は
続けられるかどうか。
常温で長期保存できるとうふ。
飽きても
ストックがあれば
いつでも再開できる。
買ってしまった以上
始めるか。